水虫とは(白癬)

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水虫とは白癬菌(カビの一種で糸状菌ともいう)が皮膚の角層に進入して寄生している状態のことをいいます。
白癬菌は角質層のケラチン(たんぱく質の一種)を栄養源として繁殖するので、皮膚だけでなく、 ケラチンの含まれている髪の毛・爪など、体の皮膚のどこにでも寄生することができます。
白癬菌は高温多湿の環境で繁殖しやすいので、湿った衣服やスリッパ、足拭きなど、 どこでも感染する可能性があります。 また、体の免疫力・抵抗力が落ちてもと感染しやすくなるようです。
白癬菌は体のいろいろな部分に寄生します。一般に足や手の角質に白癬菌が寄生しているものを水虫といい、 その他の部位に寄生しているものは名称が異なりますが、すべてを総称して水虫とか白癬という場合もあります。

  • 足の皮膚に寄生しているものは「足水虫、足白癬」
  • 手の皮膚に寄生しているものは「手水虫、手白癬」
  • 股部に寄生しているものは「いんきんたむし、股部白癬」
    (男性だけでなく、女性の股部に寄生することもあります)
  • 体や顔に寄生しているものは「たむし、ぜにたむし、体部白癬」
  • 頭に寄生しているものは「しらくも、頭部白癬」
  • 爪に寄生しているものは「爪水虫、爪白癬」

    実際の見た目は「7 水虫の写真(水虫の画像・爪水虫の写真)」のページを参考にしてください。

    水虫の原因になる白癬菌は一種類では無く十数種類あるそうで、白癬菌の種類によっても 水虫薬の効き目に違いがでるようです。
    近年、柔道選手などが外国の真菌(カビ)に感染してタムシや頭部白癬になる例もあります。

    水虫は多くの場合かゆみを伴いますが、ほとんどかゆみがない場合もあります。
    手と足の水虫は、症状によって主に趾間型水虫、小水疱型水虫、角質増殖型水虫、爪水虫に分けられます。

  • 趾間型水虫は、ゆびの股にできるタイプで、体液でジュクジュクしたり、ひび割れを生じたりして 痒みもこのタイプが一番強いようです。また、二次的な細菌感染や塗り薬によるかぶれを生じやすいタイプです。

  • 小水疱型水虫は、小さな水泡(水ぶくれ)がぷつぷつとできて硬くなったり、 つぶれたりするもので、土踏まずや指の間、足の淵まわりにできます。
    二次感染のおそれがあるので、水泡は余程大きくなった場合以外は潰さないほうがいいそうです。

  • 角質増殖型水虫は、皮膚が厚くなるタイプで、かかとにひび割れを生じたり、 白っぽくなって皮がむけたりしますが、かゆみを伴わない場合が多いようです。

  • 爪水虫は、爪の先のほうから黄色く変色して分厚くなって欠けてきたり、爪が変形したりしますが痒みはありません。ほとんどは皮膚の水虫が広がって爪に移ります。

    ジュクジュクしたり、水泡ができるタイプの水虫は、細菌に感染してリンパ腺が腫れたりすると 生命にかかわることもあるので、かきむしったりしてはいけません。足が腫れた場合はすぐに病院へ行ってください。

    白癬と似た別の病気の場合もあるので、よく分からない場合や水虫薬をぬっても効果が無い場合は、 皮膚科で診察してもらってから治療したほうがいいですよ。

    足や手の水虫と似たものには、金属アレルギーなどが原因?の掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)や 「足の多汗症」、異汗性湿疹(汗疱)、かぶれ、手あれなどがあります。

    いんきんたむしと似たものには、紅色陰癬・陰嚢カンジダ症・陰嚢湿疹・貨幣状皮膚炎などがあります。

    たむしと似たものには、疥癬(かいせん)というダニ(疥癬虫)の一種が、 皮膚の角質層内の寄生しておこる皮膚感染症などがあります。

    爪水虫は皮膚の水虫からうつる場合がほとんどなので、他に水虫がないのに爪だけに異常がある場合や爪の根元から症状がでている場合は、他の病気の可能性大です。
    水虫でないものに、水虫の薬をつけると悪化したりすることもあるようです。

    爪水虫以外の白癬は、根気よく治療すれば市販の水虫薬でほとんど治る言われています。
    白癬の治療は数ヶ月〜1年くらいかかるものですから、症状がよくなっても最低1ヶ月くらいは完治するまで 薬をぬり続けることが大切です。




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