水虫薬(水虫 治療薬・市販薬)

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水虫薬は皮膚科の病院で処方される治療薬と、薬局で販売されている市販薬があります。
市販薬より病院で処方される水虫薬のほうがよく効くといわれていますが、 人によって効果はまちまちのようです。
2003年ごろから、病院で処方されていた殺真菌効果の高い成分を配合した水虫薬が市販されるようになったので、 爪水虫以外の水虫は、正しく使用すれば市販薬でもほぼ治ると言われています。
ただし、幹部が他の細菌に二次感染して炎症をおこしているような場合は、炎症をなおしてから 水虫薬を使用しないと効果がないそうです。
また、水虫と似た症状の汗疱・接触性皮膚炎・カンジダ症・疥癬・掌蹠膿疱症・アトピ−性皮膚炎などが あり、これらの皮膚病に水虫薬を塗ると悪化する場合もあるので、 よく分からない場合は皮膚科の病院へ行ったほうがいいですよ。

皮膚科の病院で処方される水虫の治療薬は、塗り薬と飲み薬があり、 塗り薬は皮膚の水虫に使用されて、飲み薬は主に爪水虫に使用されます。
飲み薬については「23 水虫 飲み薬(爪水虫)」のページを参考にしてください。

水虫治療用の飲み薬は病院でしか処方できないので、市販の水虫薬には飲み薬はありません。
市販の塗り薬は沢山の種類がありますが、水虫薬はこれが絶対に効くというものはないようです。
それは水虫薬が、水虫の症状や人によって効き方がちがうからで、 Aさんの水虫にはよく効いてもBさんの水虫にはあまり効果がなかったりするのです。
水虫に効く成分には、塩酸テルビナフィン,硝酸ブテナフィン,ビフォナゾール,クロトリマゾール,硝酸ミコナゾール, チオコナゾール,シクロピロクスオラミン,硝酸スルコナゾール,硝酸エコナゾール,トルナフタートなどがあり、 人によって成分が合う、合わないがあり、効き目は人それぞれのようです。
水虫の原因である白癬菌は1種類ではなく数種類あるので、感染している白癬菌の種類によって 水虫薬の効き目が人それぞれ違うのではないかと思われます。
水虫薬によって主成分が違うので、使っている水虫薬が1ヶ月くらい使っても効かない場合は、 自分の水虫にあう主成分の水虫薬が見つかるまでいろいろな水虫薬を試してみるしかないようです。

●水虫薬は症状によって、適したものを使用する必要があります。
一般には
  • 指の股にできるジュクジュクタイプの水虫には痒み止め成分の含まれている スプレータイプやパウダーの水虫薬を使い、乾いてきたらクリームタイプの水虫薬、
  • 足の裏にできる小水疱型の水虫にはスプレータイプやクリームタイプの水虫薬、
  • 皮膚が厚くなり、皮がむけてくる角質増殖型の水虫には、 角質を軟らかくする働きのあるサリチル酸や尿素などの成分が含まれている軟膏や液タイプの水虫薬
    がいいようです。
    ジュクジュクタイプの水虫や小水疱型の水虫で、細菌に感染して炎症をおこしている場合は 先に炎症を治してから水虫薬をつけないと効果がないばかりか、水虫薬をつけると 悪化する場合もあるそうですから、炎症をおこしている場合は 皮膚科のお医者さんに見てもらったほうが良いですよ。
    また、最近の水虫薬は低濃度でも効くので一日に何回もつける必要はありません。 作用も強いので沢山付けすぎると返ってかぶれたりする場合もあります。

    2003年ころに病院でしか処方されなかった成分を配合した水虫薬が、 薬局でも売られるようになり、それから水虫薬の治療効果が格段にあがったといわれています。
    それらは塩酸ブテナフィン、塩酸アモロルフィン、塩酸ネチコナゾール、ラノコナゾール、塩酸テルビナフィンを 配合した水虫薬です。
    市販の水虫薬を買うならこれらが配合されているものが良いでしょう。

    薬の効果的な塗り方
  • 患部だけでなく、その周辺も塗る。
    白癬菌は水虫周辺の綺麗に見える皮膚にも侵入しています。
  • 毎日塗る。
    薬の効果が持続するのは1日と言われています。 ただし、「3日続けて塗って、3日休む」という塗り方もあるようです。
  • 入浴後に塗る。
    風呂上りは、皮膚がやわらかくなり薬が浸透しやすくなっているので効果的です。
  • 皮膚がきれいになってからも最低1ヶ月は塗り続ける。
    治ったように見えても白癬菌は胞子の状態で皮膚に潜んでいますから、 皮膚が全部新しく入れ替わるまで薬を塗り続ける必要があります。


    以下に医療用医薬品から一般用医薬品に転用された殺真菌効果の高い成分が配合されている市販の水虫薬をあげておきますので、参考にしてください。
    水虫は薬を長い期間塗らないと完治しないので、数本まとめて買っておいたほうが送料も一回分ですむのでお得です。

    ラノコナゾール配合の水虫薬
    ウィンダム (ゼファーマ → 第一三共ヘルスケア株式会社)
    2007年に医療用から一般用医薬品に転用された一番新しい水虫薬で、 患部によく浸透し、角質が厚くなってしまったみずむしにも効果を発揮します。 患部に長く留まるので、1日1回の使用で効果をあらわします。

    塩酸テルビナフィン配合の水虫薬
    ラミシールAT (三共株式会社)
    2004年に医療用から一般用医薬品に転用された水虫薬で、水虫菌の細胞膜の合成を初期段階で阻害し、殺真菌作用を発揮します。
    塩酸テルビナフィンは、皮膚への優れた浸透性と貯留性があり、低濃度で殺真菌効果を発揮するので 1日1回投与で24時間殺真菌効果が持続します。
    塩酸テルビナフィン配合の水虫薬は他に、ロート製薬の女性向け水虫治療薬「メンソレータムエクシブ」などがあります。

    塩酸ブテナフィン配合の水虫薬
    ラマストンMX (佐藤製薬)
    2003年に医療用から一般用医薬品に転用された水虫薬で、水虫菌の細胞壁の構成成分であるエルゴステロールの合成を早い段階でとめ、強力な殺真菌効果で水虫菌を退治します。
    塩酸ブテナフィン配合の水虫薬は他に武田薬品工業の『スコルバダッシュ 』や久光製薬の『ブテナロック 』 などがあります。

    塩酸アモロルフィン配合の水虫薬
    ダマリンエース (大正製薬)
    塩酸アモロルフィンはモルホリン系の抗真菌薬で、白癬菌の細胞膜合成を2段階でブロックすることで治療効果を発揮します。カンジダや癜風にも効きますが、とくに白癬菌に強い抗菌作用を示す1日1回型の水虫薬です。
    塩酸アモロルフィン配合の水虫薬は他に杏林製薬の『トークール 』がありますがほぼ同じです。

    塩酸ネチコナゾール配合の水虫薬
    アトラントエース (エスエス製薬)
    塩酸ネチコナゾールは、水虫の原因菌(白癬菌)の細胞膜ができることを阻害します。
    優れた皮膚浸透性と貯留性で、1日1回タイプの中でも最も強力な治療薬のひとつで、 成分自体がジュクジュクタイプの水虫に強いらしい。

    水虫の治療は長期戦ですから1本では足りないので、ネットで数本まとめ買いをすれば送料を含めても 町の薬局で買うよりも安く買えるようです。

    これらの水虫薬を何種類か使っても効果が無かった場合は、水虫ではない可能性が ありますから一度、皮膚科のお医者さんにみてもらったほうが良いでしょう。


    その他の口コミで評判のよい水虫薬
    エフゲン (大源製薬)
    エフゲンは白癬菌に対して抗菌作用のあるウンデシレン酸と、角質層を軟化させ 浸透性を高めるサリチル酸を配合した水虫・たむし治療薬です。
    エフゲンは皮膚を剥離させて白癬菌を除くタイプのようで、 エフゲンをつけはじめて一週間くらいすると皮がポロポロとめくれます。
    管理人は足の角質増殖型の水虫がエフゲンでだいぶなおってきました。
    エフゲンで白癬の侵入している皮をむいてから、他の殺真菌効果の高い水虫薬をつけると いいかもしれません。

    ホロスリン (島田製薬所)
    ホロスリンは、エフゲンと同じように皮膚を剥離させて白癬菌を除くタイプらしく、 ホロスリンをつけると皮がぼろぼろとめくれるようです。また、 爪水虫によく効くと書かれているものをネット上でよく見かけます。 ホロスリンだけで爪水虫が治った人もいるようです。
    有効成分は「ナマコ」から抽出精製されたもので、真菌にのみ強く確実な効果を表し、 他の菌や細胞にはほとんど作用しないので、副作用がほとんどないそうです。 一般の水虫薬で、かぶれたりする人は試してみるといいかもしれません。



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